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【書評】『エッセンシャル思考』で頑張らないための努力を身に着ける







米国のコンサル会社CEOであるグレッグ・マキューン氏の『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』を読みました。

本書では、サブタイトルにもある「最少の努力で最大の成果を得る」ためどのような考え方をすべきかが書かれています。

一見すると「効率的に物事を進めるための本」のように見えますが、「他人ではなく自分のために時間やエネルギーを使えるようになりたい」「やることが多すぎてどれも中途半端に終わってしまう」という方こそ役立つ本です。

あらすじ | 書評『エッセンシャル思考』

本書は、より多くの仕事をこなすためのもんではなく、やり方を変えるためのものである。

そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。

エッセンシャル思考』カバーより引用

要約 | エッセンシャル思考って何?

まず、本のタイトルにもなっている「エッセンシャル思考」とは何かを一言で言うと、「本質的な問題にのみエネルギーを集中させることで、最大の成果を上げるための考え方」のことです。

本書では「より少なく、しかしより良く」という言葉で何度も登場しています。

このエッセンシャル思考を身につけるために、本書では3つの技術に分けて解説されています。

①重要なことを見極める技術
②不要な物事を捨てる技術
③自動的にエッセンシャル思考を実現するための仕組み化の技術

そしてエッセンシャル思考は「充実した人生を過ごすため」に必要な考え方であると筆者は一貫して主張しています。

例えば、下記のような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

・誘われたからという理由だけで会議や飲み会に参加する
・同僚から頼まれた誰にでも出来る仕事を引き受ける

人から嫌われたくない、失望させたくないという思いから、本当に自分がやりたいわけではないのに引き受けてしまった経験は僕にもあります。

しかし、大事なのは上記のような問題にキッパリと「ノー」と言うこと

「ノー」と言うその瞬間は罪悪感や相手との今後の関係などを考えると言いにくい気持ちもわかります。
ただ、望まない頼みに「イエス」と言ってしまい何週間、何ヶ月と後悔するよりは、断る方がよっぽどマシなはずです。

重要ではない頼みや本当は重要ではない問題を削ぎ落し、それによって生まれた時間やエネルギーを自分にとって大事な仕事や家族の時間に充てる方がよっぽど人生は充実するはず。

これがエッセンシャル思考の考え方です。

本書では、このエッセンシャル思考がもたらすメリットや、習得するための方法などが様々な具体例とともに紹介されています。

抜粋 | エッセンシャル思考

本書の中で特に印象に残ったことを個人的にWordにまとめています。
ここでは、その内容の一部を抜粋してご紹介します。

エッセンシャル思考とは何か?

・時間とエネルギーを最も効果的に配分し、重要な仕事で成果を上げる
・自分で優先順位を決めなければ他人の言いなりになる
・選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることになる
・努力の量と成果は必ずしも比例するわけではないため、時間をかけて本当に良い選択肢を吟味する

最大の成果を得るためには、本当に良い選択肢に集中してエネルギーを注がなければなりません。

どの努力が成果を生むかを吟味することで、最少の努力で最大の効果を得ることができるようになります。

見極める技術

・集中するためには、集中せざるを得ない環境に身を置く
・遊ぶことで脳の柔軟性と順応性を高め創造的にする
・1時間の睡眠が数時間の成果を生む、成功者は練習時間も睡眠時間も長い
・「みんながやっているから」ではなく「自分が求めているから」やる

エッセンシャル思考では、多くの選択肢を吟味し最良の選択をすることが必要になります。

そのために必要なのが、じっくり考える余裕・遊び・十分な睡眠・何を選ぶかの厳密な基準です。

忙しく動き回ることでは無く立ち止まる時間こそが重要であり、無駄な時間を徹底的に削り落とせば、「時間が無い」という言い訳はできないはず。

捨てる技術

・本質的な目標は具体的であり、達成できたか否かが測定可能である。
・本当に重要でない事にはキッパリと「ノー」と言う
・「サンクコストバイアス」から抜け出す(=1度お金や時間を注いだものは捨てられないという人間の心理)
・ただ惰性で続けていることは辞める(=現状維持バイアス)

目標を明確にすることで、捨てるべきものが見えてくる。

研究により人は自分が所有しているものを高く評価すると判明しているため、「もし持っていないなら、いくらまで支払うか」「もしこの美味しい話を知らなかったら、自分から探しに行く価値があるか」と自分に問うことで、捨てるべきものを捨てていく。

仕組み化の技術

・人間のモチベーションに対して最も効果的なのは「進んでいるという感覚」
・完璧を目指すよりもまず終わらせる
・本質的な行動を習慣化することで、無意識のうちに目標を達成できる
・過去や未来の問題ではなく、「今、何をやるべきか」を考える

努力と根性で成し遂げるのではなく、いかに少ない努力と根性で最大の成果を得るかがエッセンシャル思考のカギです。

エッセンシャル思考を無意識のうちに実行できるようになるのが、この本を読む上での最終的な目標です。

書評・感想 | 『エッセンシャル思考』

最近Twitterなどでは「考えるより先に行動すべし。考えるのは走り出してから」といういわゆる「行動力」に焦点を当てたフレーズをよく耳にします。

しかし本書では、「じっくり考えてから行動に移しなさい。準備計画に時間をかけることで、最少の努力で最大の成果が得られる」と真逆のことが述べられています。

これらの2つの意見は取り入れるべきフェーズが異なるのではないかと思います。

例えば新しいことを始める場合、まずは自分でやってみて基本的な情報を集める。ある程度の知識がついたら、努力の効果を最大限にするために考えるフェーズに入るのが最も効果的なのではないでしょうか。

エッセンシャル思考を取り入れるにしてもタイミングが重要だということですね。

「いつもやることが手一杯」、「努力はしているけど思ったような成果出ない」と悩んでいる方にこそ本書をおすすめします。

不要な努力を切り捨て、シンプルに生きることが大事だと本書を読んで気づかされました。

▼コミック版もあります